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【アンフィル】 anfiel 10thAnniversary LIVE 「destin & feel. -色褪せないunfil-」 2025年1月24日(金) 日本橋三井ホールライブレポート!

Off

アンフィル
anfiel 10thAnniversary LIVE 「destin & feel. -色褪せないunfil-」
2025年1月24日(金) 日本橋三井ホール

【ライブレポート】アンフィル、色褪せない唄と共に生きる運命を誓った10周年記念ライブを開催!――「アンフィルが出会ってきたすべてを大切にしたい」

アンフィルが、結成10周年を記念するワンマンライブ「destin & feel. -色褪せないunfil-」を1月24日、日本橋三井ホールにて行った。

◆ ◆ ◆ 

「アンフィルっていう一人の“人間”だと思ってて。アンフィルっていう大切な人なの、俺にとって」

10周年という大きな節目に行ったこの日のライブ中、翔梧(Vo)が今のアンフィルを“人間”に例えていたことは、“バンド”という概念を越えたかけがえのない存在であるということを象徴するものだった。

ライブの冒頭に流れた2015年1月22日からカウントアップしながら“今”へと辿り着いたタイマーとダイジェストムービーは、積み重ねてきた数々の出来事を彷彿とさせ、誕生の瞬間から生きてきた道筋を凝縮してみせた。そして、幕開けを飾ったのは開演前にYouTubeにてMVがサプライズ公開された新曲『運命』で、作詞・作曲を手掛けた未月(Gt)曰く「10年活動できたことへの感謝と“この先”へ向かっていこうという、すごく大事にしていきたい曲」だという。切々と、それでいてきらめきも内包した曲中に“素晴らしい人生”というフレーズが耳に飛び込んできた瞬間、これはアンフィルだけの、アンフィルにしかない過去と未来を網羅した人生を描いたストーリーであるということを早くも予感させてくれたのだった。

しかし、10周年かつホールでのライブということもあってどことなく漂っていた堅苦しさも、一旦ここまで。爽快なファンファーレとなった『Vista of wonder』の間には未月が「10周年!おめでとう!」と合いの手を入れ、『パラダイム・ロスト』でもダイレクトに“楽しむこと”を強調。「10周年ワンマン、ようこそおいでくださいました!」という挨拶に続けた翔梧のMCでも、「今日は全部俺たちに任せて、自由に楽しんでください! 今日は自分の限界を自分で決めないことを目標にしてきました。突き抜けていこうぜ!」と伝え、『ラヴァ』を通してエネルギーを滾らせていく。迫力のあるロックサウンドという点でアンフィルの楽曲における基盤を築いたと言っても過言ではない『ラヴァ』を、倖人(Gt)は目の前にある台の上で堂々とプレイし、ギターソロまで完璧に弾きこなす姿はアイデンティティを強く感じさせると同時に、楽曲に対する揺るがない自信を屈託なく表していた。さらに、「きっかけはいつでも俺らが与えてやるよ」と『trigger』を放ち、『モノポリー』では棗(Ba)がベースソロを決め、そんな棗の元に歩み寄って笑い声交じりに楽し気に歌う翔梧の感情に正直な姿も微笑ましい。一変、シャウトも交えながらモッシュの波を起こした『iNVADERS』で豪快に感情を解き放つ場面でも、惜しみなく人間みを露わにしていった。

中盤に用意されていた“聴かせる”ことに重きを置いたセクションは、アンフィルの本質に迫る、言わば心臓部でもある。シャッフルリズムによってアダルトな雰囲気を漂わせた演奏から突入した『ピエロ』や、「それは1冊の絵本のおはなし。さぁ、10年間のページを1つずつめくりましょうか」と続いた『虹色絵本』と、オーディエンスを魅了したジャズテイストの楽曲を並べて披露。『white vega』では、スターゲイザーとなる主人公のごとく手ぶりを交えながら歌う翔梧や、未月が感情に寄り添うギターソロを奏でるなどして、音楽で聴く者の心をエモーショナルに導いていくところも心地よい。さらに、曲間を倖人のギターが繋いで『恋に堕ちる』へ。“歌心”を感じられる楽曲こそが強みと言える芯の部分であり、アンフィルが愛される理由。それを10年というキャリアを持ったバンドが見せつけるステージは、実に圧巻だった。

ここで、10周年を迎えることができた感謝を伝えながら、「楽しいことも辛いともあったし、長くて短いような10年間だった。これまでも同じこと言って来たけど、でもきっとあの頃とは全然重みが違って、いろいろあったすべてを愛してます」と、等身大の自分たちに向き合いながら過去を振り返る場面もあった。時間の経過によって変わることもあれば、変わらないこともある。翔梧が自分自身の人生に準えながら話した「日常に音楽が溢れていて、それが当たり前になって。そういうバンドになりたかった」という言葉に偽りはないが、リアルが伴なえば伴うほど夢だけを語ってはいられなくなる。しかしアンフィルは、いつしか自分たちだけのものではなくなったという責任感を持つようになり、自分の弱さを受け入れながらも信念を守るために葛藤し続けるという、まさしく人生におけるあらゆる壁を乗り越えながら、決して歩みを止めることはなかった。すべてのことを踏まえて「精一杯の感謝を込めて歌います」と届けられた『アクア』は、自分の想いを尊重しながら軌跡に目を向け、“君”と歩んでいくことを告げる大切な歌。そして、『アクア』を筆頭に“君”が指すファンやメンバーとより一体感を生み出した展開には、これまで関わってきたすべての人や自身のターニングポイントを思わせる重要な意味が込められていたようにも思う。冒頭に「“もう一人”、歌を届けたいやつがいるんだ」と、翔梧がアコースティックギターを手にして披露した『創造ガラパゴス』はかつてのメンバーであるハルが作詞・作曲を手掛けた楽曲でもあり、それを披露することで“もう一人”の記憶を呼び起こすことができた人も多いだろう。さらに、手をスイングさせて勢いを増した『Entrance』は、現体制で活動をスタートさせたときに生まれた楽曲でもあったことを踏まえると、一気に歩みの速度を上げた『Step bye step』の前に告げた「新しい一歩をここにいるみんなと!」の言葉がより強く感じられ、一音一音、一言一言を共有していく情景は「みんなで音楽しようぜ!」という言葉そのものだった。

改めてメンバー一人ひとりの言葉を聴くことができた場面では、まずはサポートドラマーのチャーリーが「10周年おめでとうございます!」と祝福すると、倖人は「10周年だからってかっこつけなくていい。いい音楽を届けるためにやっていて、俺らの音楽は裏切ってないと思う。今日を人生で一番楽しんでやろうと思ってる」と話し、未月は「10年活動できたのは“みんな”のおかげ」と母親を含めた“みんな”への感謝と、「この先も頑張っていきましょう!」と彼らしいマインドで先への意気込みを露わにしていた。リーダーである棗は、「すべてのアンフィルを見つけてくれた皆さん、ありがとうございます。この機会だからせっかくなので言いたい……メンバーもチャーリーも、ありがとうございます。ファンと同じくらいメンバーも大好きなので」と素直な気持ちを伝え、それぞれのキャラクターを反映しながら10周年にあたっての想いを語っていた。そして翔梧は、「十分祝ってもらったので、これからの時間は自分のために使ってください。アンフィルはもう、自分たちだけのものじゃないと思ってるので、今日の主役はアンフィルじゃなくていい。君たち一人ひとりが主人公です」と、「楽しいは伝染する」と言葉にしたままの展開をラストスパートへ詰め込んでいった。『迷い姫』から『VANILLA PARADE』と新旧のサウンドスタイルの進化を感じさせるアッパーチューンを畳みかけると、『olympos』ではソロ回しからギターのユニゾン、さらにシンガロングと足並みを揃える様子を音楽で見事に描き出した。そこへ、「何かに躓いたとき、道に迷ったとき、俺たちがいつだって道標になるから安心してついてこい。一人じゃないぞ!」と『光』を力強いサウンドで届けるのだから、実に頼もしくもある。

こうして迎えた本編のクライマックスこそ、溢れんばかりのメッセージがこめられたドラマチックなものだった。「俺たちのこの関係が永遠に続きますように」と告げて披露されたのは『クオン』で、翔梧が「3年ぶりにやるよ、でも今日だと思ったんだ」と話したことに付け加えると、『クオン』は7周年ライブ以来の披露でもあり、そのタイミングとして10周年のライブの日を選んだということに大いなる意味を感じられた。そして、ラストに用意していた『unfil』の前に翔梧はこう伝えた。

「俺は今日、アンフィルが出会ってきたすべてを大切にしたい。すべてをこれからも放したくないから、俺はいつでもこのステージで歌うから、これからも一緒にいてくれよ!その糸を放さないために、“始まり”の歌です」

“色褪せない”と歌う原点に立ち返るエンディングに見たものは、アンフィルの核であったことは間違いない。しかしそれ以上に『クオン』と『unfil』に集約されていたことは、10周年をただの思い出にするだけではなく、まさにここを“始まり”として、これからも前を向いていくという決意であったように思う。

アンコールでは、周年では欠かすことができない『timeless』を銀テープが舞う中で披露した。『unfil』と共通する“色褪せない”ことを幾度と確かめ合ってきた、『timeless』。この日耳にした永遠のない世界で永遠を探すその曲は、理想と現実、その両方に目を向けることができる今のアンフィルが手に入れた強さを物語っていた。さらに、10年間で築いてきたのはバンドとしてだけではなくメンバーそれぞれの在り方でもあり、それはステージを後にする際に残した言葉にも表れていた。「人に好きだと言える人間に、みんなにしてもらった」という棗、涙を堪えながらも常に先を見続けてきた未月は「アンフィルと共に人生を歩んでいきたい」と話した。倖人は「これからも色褪せない音楽を作り続けていきます」と誓い、翔梧は「やっと、自分を好きになりました。今日の自分が一番好き。これからも歌を楽しんで、バンドを楽しんで、このメンバーといることを楽しんで、アンフィルを守っていきたい。一緒に守ってくれたら嬉しい。これからもよろしくお願いします」と話したが、“一緒に”というのはメンバーやファン、ライブ中にも存在を再確認させるシーンも設けつつ、記念撮影の際にカメラマンとして姿を見せたハルも含めてのことだろう。

この日がスタートである証拠に、3月15日にはNew Single『運命』をドロップし、10周年記念ワンマンツアー『CELEBRATiONS』はchapter1~3、さらに裏chapter と大規模で展開されてゆく。これは、決して終わりではなく未来への出発点。これからもアンフィルは、幸も不幸も力に変えて、自身の運命を彩っていくはずだ。

Report◎平井綾子


-set list-
1.運命
2.Vista of wonder
3.パラダイム・ロスト
4.ラヴァ
5.trigger
6.モノポリー
7.iNVADERS
8.ピエロ
9.虹色絵本
10.white vega
11.恋に堕ちる
12.アクア
13.創造ガラパゴス
14.Entrance
15.Step bye step
16.迷い姫
17.VANILLA PARADE
18.olympos
19.光
20.クオン
21.unfil
En.timeless


■anfiel 10th Anniversary LIVE TOUR
「CELEBRATiONS」


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