ギターヒーローのジョン・サイクス追悼記事。

　ギターヒーローのジョン・サイクスさんが1月20日65歳という若さで逝去した。 　

マイケルジャクソンに続き、ビルボードチャート2位に輝いたWhitesnakeの代表作「白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス」（1987年）に参加するなど、ハードロックシーンに 絶大な功績を残した。

　1980年に初期のNWOBHMのコンピレーションアルバム『New Electric Warriors』に Streetfighterで参加し、音源デビュー。 その後、TYGERS OF PAN TANG、THIN LIZZY、Whitesnakeを経て、Blue Murderではギタープレイのみならず、華麗なボーカルも披露し、多くのアーティストに影響を与えた。

VINYLのギタリスト鈴木新は、『臣』のステージネームで活動した『黒夢』在籍頃にジョン・サイクスと面識を持った。

「きっかけは憧れの人になりたくてでしたが、高校生の頃TYGERS OF PAN TANGの『Running Out Of Time』で衝撃を受け、THIN LIZZYのか『THUNDER AND LIGHTNING』からはどっぷりとハマり、しばらくはサイクス1色でした。

フェルナンデスFV-80Kのプロトタイプにギブソンのダーティー・フィンガーズを載せていたのも、ハードなピックを使用しているのも、メサ・ブギーのアンプが好きなのも全て彼からの影響です。

雑誌の対談なんかで3回ほどお会いしましたが、サインには必ず”KEEP ON ROCKIN’”のメッセージが入っていました。

そのスピリットを継承する1人のギタリストとして、これからもずっとフェイバリットギタリストです。

今もなお。R.I.P.」と語った。 鈴木新の「憧れの人」とは、44マグナムのギタリスト広瀬さとしJIMMYだ。 　

ジョン・サイクスさんが、1983年にTHIN LIZZYのツアーで初来日した際にJIMMYは、 品川プリンスでの音楽専科の対談取材で会った。

「メインギター黒のレスポールカスタムを一緒に弾かせてもらったり、厳密にはデビュー直前のレコーディング中だった44マグナムのファーストアルバム『デンジャー』のラフミックスをサイクスに聴いて貰ったら、『いいね！』と言ってくれました。

ジョークをとばして終始笑顔で温かだった、故フィル・ライノットもいました。 最高な時間でしたね。

若い頃、自分のギタースタイル形成に於いて多大に影響を受けました。それ以降はどんなギタリストにも感化される事は無かった。

心よりの感謝と、そしてご冥福をお祈りします。ジョン・サイクスは最高だった。」と偲んだ。