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【対談インタビュー】隼人(DuelJewel)×巽(XANVALA)、12月7日に2マンライヴを開催「このシーンの文化が続いてるのは素晴らしいことだと思います」

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12月7日に行われるDewelJewelとXANVALAの2マンライヴに先駆け、ボーカル対談を実施。隼人と巽、世代もボーカリストとしてのタイプも異なる2人に、ボーカルを志したきっかけや音楽のルーツ、趣味まで幅広く訊いた。

—— 12月7日に2マンライヴが決定しているDuelJewelとXANVALAですが、まずはお二人の出会いについて教えていただけますか?

隼人:初めて会ったのは一昨年ぐらいかな?

巽:そうですね。イベントライヴ<森羅万象>でご一緒させていただいた時です。実は、今回の2マンライヴも2回目なんですよね。昨年の同じ日に一緒にライヴをして、終わった後、楽し過ぎて「来年もやりましょうよ」って盛り上がって、その日のうちに今回のライヴ日程が決まりました(笑)。

隼人:あっという間に1年経ったね(笑)。そういう意味では、今回の2マンは一年間のお互いの成長も感じられるライヴになりそうですね。

—— お互いの第一印象って覚えていらっしゃいますか?

巽:イベントの時だったので、直接お話をするより先にライヴを拝見したんですけど、本当に歌が上手だなって思いました。

隼人:ありがとう!僕は初めて巽君と会った時、ステージでのパフォーマンスとは対照的に(笑)!?すごくしっかりした方だなと思いましたよ。誠実そうな印象を持ったので、話してくれて凄く嬉しかったです。

—— 確かにステージの状態のままだと、ちょっと話しかけづらいですよね(笑)。こうして一対一でじっくりお話される機会は今日が初めてでしょうか?

隼人:そうですね。ただ、他のメンバーもすごく仲良くさせてもらっていて。僕は参加できなかったんだけど、この前も地方で、お互い全く違うイベントに出てたのに、ちょうど近くに居るからって、誰か一緒に飲んでたんだよね?Natsukiとばるちゃんがそんな話をしてた気がする(笑)。

巽:あ~多分、一緒に居たのはYuhmaと知哉ですね(笑)。俺もYuhmaも70.もShunさんの忘年会には呼んでもらってます!

隼人:巽君とは、この前の名古屋のイベントで確か声の話をしたよね?

巽:「こういう時って、どう歌うのが良いですか?」って、一方的に質問させていただきました(笑)。

—— 隼人さんはボイストレーナーもされているんですよね?

隼人:そうなんです。僕がそういう活動をしてるっていうのを色んな方が知ってくれていて、巽君とも声の話をしました。楽器をやってる人だと、機材の話とかで盛り上がることも多いんじゃないかなと思うんですけど、ボーカリストって、あまり共通項がない気がするんです。「どうやって声出してるの?」って聞けないし、聞いたところで「普通に歌ってます」みたいな→感覚的な部分が多いと思うので、会話として難しいんですよね。しづらいんですよね。ただ、ボイストレーナーの仕事をしてからは、声の話ができる機会も増えて、すごく嬉しいです。

巽:あの時は確か、声を当てるポジションが迷子になっていたので、質問させていただきました。そういうのって普段は感覚的にやってることが多いんですけど、ボイストレーナーの方は細かいニュアンスまで言語化してくれるので、イメージしやすいです。

隼人:声って、こうして普通に会話していても出るわけじゃないですか。ただ、今使ってるのは、コミュニケーションを目的とした声なので、それがリズムに乗って楽曲に合う声色っていうのを考えた時に迷ってしまうんですよね。毎日歌ってるからこそ、それに気付くし迷うんだけど、「前まで出てた音がなんで出なくなったんだろう?」っていうのも結構あって。そうなった時に感覚だけで取り戻そうとすると、声帯を痛めたり、発声についてもっと迷ったりする状態に陥るので、ほつれた糸はなるべく早く処理しておいた方が良いと思うんです。だから、少しでもお役に立てれば良いなっていう思いで、話をさせてもらってます。

巽:いつか、ちゃんと教わりに行きたいです!

隼人:いやいや、そんなに畏まった感じじゃなく、いつでも遊びに来てください(笑)。レッスンでは歌い方の指導をするわけじゃなくて、声帯を使いながら声の出し方とかを一緒に確認していく感じなんです。だから、遊び感覚で楽しんでもらえればと思います。

—— 歌うことが好きだという感覚、自分はボーカリストに向いてるんじゃないかと感じたのはいつ頃になりますか?

隼人:僕が歌を面白いなって思ったのは、小学5年生の時です。当時、友達の家族がカラオケに初めて連れて行ってくれたんです。今みたいに街のどこにでもカラオケ店があって気軽に行けるような感じでもなかったので、歌ってる時間がすごく楽しかったのを明確に覚えてます。

巽:俺も小学生の時から自分の部屋でイヤホンをしながら、ほぼ毎日歌ってましたね。田舎に住んでたので、どれだけ大声で歌ってもクレームが来ないこともあって(笑)。

—— 歌以外で、楽器などには特に興味を持たれなかったですか?

巽:いや、俺はギタリストに憧れた時期がありましたね。親戚がミュージシャンだったので、ギターもアンプも借りて練習し始めたんですけど、1年かけて覚えたのがCコードだけで。これは向いてないなって(笑)。

隼人:え~、そうだったんだね(笑)。

—— けど、周りに音楽に精通する方がいる環境っていうのは良いですね。

巽:そうですね。だから「音楽やるために東京に行く」って言ったら、すごく怒られました。

—— え?応援してくれたんじゃなくて?

巽:「甘い世界じゃねぇぞ!」って。

隼人:はははは(笑)。なるほど、そういうことね(笑)。

—— 厳しく、ハートの熱いご親戚ですね(笑)。隼人さんの周りには音楽をやってる方はいらっしゃいましたか?

隼人:母が今でもバイオリンの先生をしていて、父親も楽器のプレイヤーで譜面などを扱う仕事をしていました。だから、音楽には小さい頃から常に触れられる環境ではあったんです。でも、楽器は全然好きになれなくて。母の影響で2歳から小学校を卒業するまではバイオリンも弾いてたんですけど、どうやってサボろうかって考えるぐらい、練習が嫌で仕方なかったです。好きになれないものって続けるのがしんどいし、なかなか上達しないじゃないですか。だから、クラシック音楽には根本的に向いてないんだろうなって、子どもながらに思ってましたね。逆に、80~90年代の音楽が好きで、CDもずっと聴いてました。

—— 隼人さんは、どんな音楽が好きだったんですか?本格的に歌を始めるきっかけなどはありましたか?

隼人:歌が楽しいと思った小学5年生の時にB’zのライヴを初めて観て、音や光景がしばらく経っても頭から離れないぐらい、すごく衝撃を受けました。その時に、プロのミュージシャンになるにはどうすれば良いかって具体的に考え始めたんです。中学生になってLUNA SEAのサウンドに出合って、そこから好きなバンドやジャンルがさらに具体的になっていった感じですね。

—— なるほど。歌詞についても伺いたいです。もちろん曲によって内容は全く異なると思いますが、歌詞を書くときに大切にされていること、ご自身のテーマはありますか?

巽:曲によって本当にまちまちですけど、最近ようやく自分のことを書けるようになってきた気がします。

隼人:自分の内面を歌詞に反映させるってこと?

巽:そうです。今まではずっと隠してきたんだろうなと思って。

隼人:分かるわ~(笑)。やっぱり巽君はそういうところに気付くのが早いね。僕は曲ごとの世界観だけを言葉にしなきゃいけないって意識しながら歌詞を書こうとしてる時期があったんだよね。でも、結局は自分の考えや、自分でも気付かないうちに内面から出てくる言葉を歌詞に入れた方が良いっていう考えに変わった瞬間があって。ただ、もともと自分の考えを表に出すことは苦手じゃなかったんだけど、歌詞の中で自分の内面を丸ごと出すっていうのは恥ずかしさとか怖さも当時はあったんだよね。でも、そこを乗り越えてからは作詞をするのがすごく楽しくなりました。

—— インタビュー冒頭でお二人の第一印象を伺いましたが、お互いのバンドについてはどのような印象をお持ちですか?

隼人:コロナが明けてからイベントにも積極的に出演させていただくようになって、久々に色んなバンドの音楽に触れる機会も多くなりました。その中で、XANVALAはサウンドが一つの塊としてちゃんと鳴ってるバンドだなっていう印象を持ってます。DuelJewelは再結成した翌年でコロナ禍に入ったので、XANVALAと一緒だった<森羅万象>の時って、浦島太郎状態だったんですよ(笑)。XANVALAの結成も確かコロナの時期だったよね?

巽:そうですね。結成して2カ月ぐらいでコロナ禍に突入しました。

隼人:だよね。だから、短期間でどうやってそんなに磨き上げられたんだろうって驚きました。もっと長く活動してるバンドなんじゃないかって思うぐらい。今のサウンドって自然に出来上がっていった感じなの?

巽:コロナ禍も配信ライヴなどを通して、音を出すことは継続して行ってました。それで、コロナが明けた途端に、すぐさまツアーを含めライヴのスケジュールを詰めていった感じです。気になるところはスタジオに籠ってみんなで音を合わせて、メンバー全員、気になるところは基本そのままにしないようにしてますね。

隼人:それは本当に大切なことだよね。バンドってメンバー各々が技術を上げなきゃいけないし、自分のやりたい音楽を追求しなきゃいけないと思うんですけど、それをみんなで合わせる時、いかに協力し合えるか、トータルして格好良くなれるかどうか、そこの調整が大変で。僕らもバンドとしてまとまったサウンドに仕上げるまでにすごく時間が掛かったし、そのために練習も山ほどしてきました。それを、世の中的に大変な時期を乗り越えて、こんな風に頑張ってるバンドがあることを知って、すごいなと思いましたね。

巽:ありがとうございます!俺は、DuelJewelのライヴを観させていただいて、キャリアが見える、誰にも真似できないライヴをしていらっしゃるなと感じました。メンバーの皆さん一人ひとりが技術力と個性を持ってる中で、隼人さんがセンターポジションで先陣を切って歌っていて。歌が上手すぎて、それがバンドサウンドに乗るっていうより、突き抜けてくる感じ。ライヴを観る度に、この域まで達しないと戦えないんだなって、自分はまだまだ頑張らなきゃなって思わせられます。

隼人:そんなそんな、ありがとう(笑)。僕らがバンドを結成した頃って、本当にたくさんバンドがあって、バンドを組むこと自体が珍しくないような熱い時代だったんです。だけど、今もこうしてXANVALAみたいに新しいバンドが出て来て、このシーンの文化が続いてるのは素晴らしいことだと思います。

—— ライヴが終わった後は映像でご自身の歌を聴いたり確認したり、振り返ることはありますか?

隼人:すぐにまた次のライヴが始まるし、時間が経つと忘れちゃうから、僕は終わったらすぐ楽屋で映像のチェックをします。上手くいかなかった部分は、なるべくその場で探求するように、上手くいった部分も感覚が残っているうちに覚え込ませたいので。以前は、観るのがすごく嫌な時期もあったんですけどね。

巽:あ~、俺は今ちょうどその時期です(笑)。

隼人:その気持ちはね、すごく分かるよ(笑)。でも、今になって思うのは、そういう時期に無理に観なくても良いのかなって。

巽:ライヴが終わってすぐ、メンバー同士で気になったところを言い合うようにはしてるんですけどね。

隼人:それは大事だよね。これを言うと傷付けちゃうかなって思う時もあるけど、みんなで考えられるバンドはやっぱり大きく前進すると思うから。

—— 喉のケアや喉に負担をかけない歌い方など、工夫されていることはありますか?

巽:喉を痛めない歌い方、ブレスコントロールはやっぱり大事なんだろうなって思います。シャウトが入る曲も多いので、連続でライヴが入るときは、ライヴ直後にアイシングをしたり冷たいものを飲んだりしてます。あとは、早めに休んで、なるべく多く寝ることですかね。

隼人:素晴らしいね。僕は喉のケアはあまりやってなくて。と、言うのも昔は一通りやったんですよ。部屋を加湿したり、睡眠時間を長く確保したり。でも、どれだけケアをしてもその時の環境に左右されることも多いから、100%コントロールできるものじゃないなって気付いて。ボーカリストって「絶対にこうしなきゃいけない」っていう生真面目な思考の人が多い気がするんです。僕自身もそうだったので。「ライヴの前日は7時間寝なきゃいけない」「本番の30分前には外の空気を吸わなきゃいけない」とか。そうなると、歌うこと自体がだんだん楽しめなくなるというか、安心してステージに立てなくなるんですよね。それを払拭するための唯一の方法を考えると、さっき巽君が言ったようなブレスコントロールとか声帯の動かし方に行き着くんですよね。

—— ボーカリスト同士のお話、たいへん貴重ですね。ところで、音楽以外では普段どんな風に過ごされてますか?せっかくの機会なので、趣味などもお聞きしたいです。

巽:俺はゲームですね。FPS、RPG、幅広くやってます。小学生になった時にゲームボーイアドバンスを買ってもらって、そこからずっとゲームをするようになりました。

隼人:アドバンス世代か~(笑)。僕は単三電池を入れて使う初代のゲームボーイだったけど、よく遊んでたのは覚えてる。

巽:今はもうゲームはやってないですか?

隼人:最近はあまりやらなくなっちゃったけど、プレステ5とかのハードが出ると毎回買ってるし、PCも今年新しく買ったんだけど、どうせならゲーミングPCが良いなとか(笑)。面白そうなゲームも見付ければやるんだけど、最近のゲームって、スタートからいきなりボスと戦って、1時間ぐらいプレイした後にタイトルが画面に出てきて、「あ、ここから始まるんだ(笑)」みたいなものが多いじゃん?だから、そこで終わってるゲームが結構ありますね(笑)。

巽:じゃあ、来年は一緒に『モンハン(モンスターハンター)』やりましょうよ!

隼人:新作が出るらしいね。是非、それやりましょう!

—— モンハン同盟が結ばれたところで(笑)、隼人さんの趣味も教えてください。

隼人:趣味は結構ありますよ。キャンプは昔からやっていて、犬を連れて行ってます。冬はスノボに行って…それから、趣味というよりはライフワークみたいな感じですけど、15年ほどテコンドーを続けてます。

—— すごく充実した生活ですね。それで歌が上手いって、もう最強じゃないですか(笑)。

巽:そうですよね!俺なんて、ゲーム一本鎗で…(笑)。

隼人:いやいやいや(笑)。巽君より長く生きてる分、色んなものにハマってる時期があるだけだよ(笑)。

巽:実は俺もキャンプ始めたいんですよ!

隼人:それは、ぜひ行きましょう!僕と一緒に行ったらものすごく快適ですよ。必要なものは全て揃ってます。昔ほど頻繁には行けてないんだけど、空いてる時にどうしても色んなキャンプアイテムを調べて買っちゃうんですよ。だから荷物の量も多くて、今は車の屋根の上まで占領してます(笑)。

—— ゲームに続き、キャンプの予定も決まりそうですね(笑)。まずは12月7日の2マンを楽しみにしていますが、最後に各バンドの今後の予定も教えていただけますでしょうか。

巽:XANVALAは現在ツアー中で来年5月まで回ります!

隼人:5月?すごいロングツアーだね!

巽:それぞれコンセプトを変えながら同じ場所も何度か回るようなツアーになってます!1月31日には1周年記念ワンマンを渋谷PLEASURE PLEASUREで、5月5日にはツアーファイナルをEX THEATER ROPPONGIで行います。

隼人:お~良いね!そこに向かって走っていく感じだね。DuelJewelは今、アルバムを引っ提げたツアーの最中で、12月14日に池袋harevutaiにてツアーファイナルを迎えます。年内はクリスマスライヴや12月29日の僕の生誕祭などもあって、年明けは1月4日にライヴが決まってます。それから、3月20日にZepp Shinjuku(TOKYO)にてワンマンがあるのですが、後方の立見席は入場無料なので、興味を持ってくださった方は是非お越しください!その他、発表待ちの内容もあるので、楽しみにしていてもらえればと思います。

巽:XANVALAも年明け最初のライヴは1月3日なので、来年以降も是非ご一緒させてください!

隼人:そうだね。仲の良い共通のバンドとの繋がりもあるし、今後も一緒に楽しい企画をやりたいね。

写真◎甲斐 究

取材・文◎藤代冬馬


2024/12/07 (Sat)池袋EDGE

『Aiming』DuelJewel × XANVALA

OPEN 17:30 / START 18:00

前売¥4,500 / 当日¥5,000 ※D代別

出演:XANVALA / DuelJewel

●e+ プレオーダー A001~

【受付期間】:9月18日(水)12:00~10月2日(水)23:59

【入金期間】:10月4日(金)13:00~10月6日(日)21:00

●e+一般発売 B001~

発売日:10月12日(土)10:00~

■購入ページURL(一般共通)

https://eplus.jp/sf/detail/4159480001-P0030001

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