バグサミのオーガナイザーでもあるBugLugの優と、「Vijuttoke!!Festtoke!!」でストーリーを作って来たΛrlequiΩの暁、そして「Vijuttoke!!Festtoke!!」を主催するVijuttoke代表の榊原で
Festtoke2024 アフタートークを開催!
ある意味で当日の打ち上げの延長戦!但し激動の熱い思いをぜひ読者にも、この日の出演バンドにも、この日来てくれたお客さんにも伝わって欲しい!(by.榊原)
榊原:Vijuttoke!!Festtoke!!2024(以下、Festtoke)出演ありがとうございました!あの後打ち上げで優くんと暁くんと熱い話が出来ました!その次の日、暁くんからあの打ち上げの感じをFesttokeのアフタートークに繋げません?という打診もあり、正直これはそのまま読者に伝えられたら面白いと思い今回の企画に至りました。
暁:Festtokeは続いていくイベントだと思うし、俺らも続いて行って欲しいと思っていて、最近別のフェスにも出た時、大体そういう人達は、終わったらもう1年後の準備をしていたり、ずっとフェスの事を考えていて凄いなと思ったんです。フラッシュアイデアでしたが、終わった後すぐアクション起こせば、今からでも来年に向けて何か出来るんじゃないかと思ったんです。
優:打ち上げは裏話みたいな話でしたが、本音が語れる場所がある方が、今の時代に合っている気がしますよね!
榊原:自分が現在名古屋MUSIC FARM(以下、FARM)の代表をしておりますが、優さんは岐阜出身で、元々FARMを拠点に活動していたバンドだったんですよね?
優:岐阜から名古屋に出たのが16、17歳の頃で、ビジュアル系(以下、V系)その当時のFARMは、良く言うと義理に熱くて、子供みたいな自分達にもてなしてくれるような箱でした。悪い話をすると、修行という名分で空いた日程にノルマ付けられて出されていただけじゃなかと思いますね。今月は5DAYSやれとか言われて、ノルマ2000円の30枚を毎日付けられて大変でしたね。(笑)ただあの当時はバカだったので、やってやろうじゃんとか言ってやっていましたね!ただそれで鍛えられましたよ!
暁:僕はその時代はいなかったですね。本格的にバンドをはじめたのがΛrlequiΩからなので、FARMにお世話になったのもΛrlequiΩからですね。5DAYSとか可愛がられ凄いですね!(笑)
優:ただ本当に面倒は見てくれて、ライブ終わった後も飯とかにも連れて行ってくれて、毎回ライブのミーティングをしたり、レコーディングをしてみなよって言ってくれたり、マジで良い思い出ですよ。
榊原:そういう時代を経験しているバンドって、その経験が力にもなっていると思うから強いですよね!当時は先輩後輩の上下関係とかも厳しかったですよね。先輩のバンドのローディとか、毎回打ち上げをやるとか、そんな文化もいつの日かなくなってしまいましたよね。
優:SNSとかメディアが発展しているから、ちょっとでも悪い事すると叩かれて居場所が無くなるから出来なくなっていますよね。あれはあれで楽しかったんですけどね!
暁:ほぼ打ち上げは無かったように思います。ただ僕があまり参加しなかっただけかもしれません。(笑)友達作りに来ている訳ではないぞって当時はそんな感じで。
優:それはダメだ!打ち上げはディスカッションの場なんだよ。色々バンドマンと話しながら、良い所を盗み合うっていうね!
榊原:当時は確かに上下関係もあって、大変な打ち上げが多かったですけど、今打ち上げをやる意味を考えるとディスカッションの場って表現良いですね!下のバンドは打ち上げでも無ければ、BugLugと絡む事は絶対無いけど、打ち上げならBugLugやΛrlequiΩから良い所を盗むことも出来るし、今までの経験とかの話を聞けるし、若いバンドからすると絶対そういう場は必要だなと思います。
優:勇気を出して声かけないと、やっぱり先輩や上の人達と喋れないじゃないですか。ある程度お酒の力も必要だったりするから、そういう意味でも大事だなと最近思ったりするんですよね。7割8割はくだらない話でも、残りの2割の一瞬熱くなるタイミングが面白いですよね。
榊原:優くんにFesttokeの日、会った開口一番に今日打ち上げって無いんですか?って言われてびっくりしたんですよね!
優:俺なりに色々反省もあるんですよ。最近イベントの本質みたいなものを凄い考えていて、昔は主催イベントとかって、友達も集めてお客さんを一杯にして、その後打ち上げして乾杯して、それがシンプルに楽しかったんですよ。それが全く最近は無いんですよね。どれくらいの人が入るのか、このイベントは美味しいとかが先行して、単純に面白い事が後に来ている気がしてもったいないと感じたんですよね!Festtokeとかバグサミで思ったんですけど、今年バグサミも39バンド出演して、終わったらその39バンドで乾杯出来たらそれだけでめちゃくちゃ面白くないですか?そんなのをもう1回やりたいと思ったんです!まさにFesttokeなんかはそんなイベントだと思ったんですよね!上のバンドも下のバンドも混ざって全バンドで乾杯したら、それだけで楽しくないですか榊原さんって思って聞いたんですよ!
榊原:このジャンルで打ち上げって文化が今は無いから、びっくりした上に本当に打ち上げやるとは思ってなかったです!(笑)
暁:暁、幹事やってよって一番向いてなさそうな俺に言って来たんですよ!(笑)でも最近色んなフェスやサーキットに出ている中、その打ち上げの大事さを俺もなんとなく分かって来ていたので、名ばかりですが幹事をやりましたね!
優:俺も半分幹事だったけどね。ell.FITS ALLもell.SIZEも暁と一緒に声かけに行きました!
榊原:優くんと暁くんが、下のバンドも含めて打ち上げやりませんか?と声かけに行く訳でしょ。凄い光景ですよね!それで俺ダメだなと思いました。優くんと暁くんに声かけに行かせているようではいかんなと思いました。その時は優くんの熱い思いも知らなかったし、このシーンだから打ち上げは無いでしょって勝手に決めつけていました。来年も開催するなら、打ち上げ込みのFesttokeにして下さいって優くんに言われましたが、さっきも言っていたディスカッションの場って考えると、こういう1つの事がシーンの底上げに繋がるとも本当に思いましたね!
優:最近、良い流れも来ているとは思うんですよ。バグサミもそうだし、DEZERTのSORAがやっている「V系って知ってる?」や、びじゅなびがやっている「キマイラ」もそうだし、そこに打ち上げがあるかないかは別として、ちゃんと魂のあるイベントが増えて来ているんですよね。これが増えて行けばまたこのシーンが盛り上がる1つになると思うんですよね。その1つがFesttokeでもあると思っているから!
榊原:正直目が覚めました。MUSIC FARMでブッキングをしている中でも、今のV系はこれが当たり前ではなくて、昔の良かった事はそのまんま伝えて行くべきだし、ライブハウスからでももう少しシーンの底上げは出来るのではと思いましたね。
優:今の若い子達のしたたかさって良いなと思うし、羨ましいとも思うんですよ。俺ら世代になかった事だし、そんな動きをしたら生意気だってぶっ叩かれたと思うんですよ。それを今は出来る平和なシーンも素晴らしいとは思うんだけど、昔は昔なりの不器用な感じも良い所だったし、さっきの打ち上げの話でも、別にそんなに飲んで一気とかするんじゃなくて、バンド同士のディスカッションをすれば良い訳だし、ブラッシュアップをして今風にやって行ければ1番良いから打ち上げも大事な1つだと思うんですよね!
榊原:対バンイベント1つとっても、一言も喋った事がない同士が、その日一緒にやって絡む事なく終わって、ただ帰るだけの繰り返しだと何も生まないし次に繋がらないですよね。お互い負けたくないとか、そんな思いや気持ちが対バンの戦いになって、その熱がお客さんに伝わるようなイベントがこのシーンにも必要なんですよね。
優:それって何でこうなったか知っていますか?俺ら世代が先輩にいじめられすぎて絡まないようになったからです!(一同笑)
榊原:ただそれをもう一回やり直そうと思った優くんが凄いなと思ったんですよね!
優:初期衝動では無いけど、シンプルに主催やイベント1本打つにしても、どういう気持ちでイベントを組んでいるのかが大事だと思って、今まで惰性で物事が進んでいる感じに最近はっと自分も気付いたんです。本音も言わず金欲しいだけのイベンターって沢山いるけど、それには人を集め無いと行けないから、金欲しいなら誰もが考えてないような新しいシステムとか開発して人来るように作れば良いじゃんって思う訳よ。
暁:そこまで考えて動ける人が中々居ないですよね。
優:中途半端にふわふわしてたり、バンド側の主催もそうだし、何となく形にして終わらせる感じに最近見ていてつまらないって思ってました。
榊原:自分はFARMというライブハウスがある中で、やっぱりFesttokeをやる意味って、FARMに出ているバンド達の夢であるようなイベントにしてあげたいって思いは常にありますね。それもあって今年は一番FARMで出演して頑張ったバンドにOA枠を設けてあげたいと思ったんですよね。実はその時間のell.SIZEに優くんが見に来ていたんですよね!
優:あれはね。やっぱり見とくべきなんですよ。俺らのやって来たベクトルとは勿論違うとは思うんですけど、熱量とかバンドに抱いている夢を持っているのは多分彼らで、俺らはすいも甘いも見て来てある程度現実の中で戦っている中で、FARMで週1や月1で頑張っているバンドって夢しかないんです。その夢しかない状態のライブを俺の中にも取り入れたしピュアな自分を取り戻したいみたいな感じで見に行ったんですよ。結果凄く自分自身に刺激になりましたね!良すぎてあの頃に戻っていました!
暁:その時にしか出来ないライブってありますもんね。それ見て刺激を受けるのは、いつになってもありますよね!
優:あのOAのバンド、ドラムの子16歳でしょ。多分凄い事だと思うんですよΛrlequiΩと一緒のイベントに出れて対バン出来る事なんて、俺らのガキの頃からしたら夢物語なわけじゃん。そんな夢のある感じが凄く良くて、もう1会場あったら全部FARMのバンドで埋めるぐらいでも楽しいのに!Festtokeはそんな夢のあるイベントにして行って欲しいですね。
榊原:そうですよね。来年もFARMに出ているバンドや名古屋のバンド達、そしてお客さんにどんな夢を与えれるのか試行錯誤ですね!そんな中、暁くんからのアフタートークの提案はマジで嬉しかったです。
暁:あの日心動く瞬間ってたくさんあったなと思って。それを伝えたいなと思っただけなんですけど、なんていうか…シンプルに出演バンドのお客さんがイベントに来てくれると思うんですけど、今回で言うならFesttoke自体にも興味や愛着を持ってもらえる方がイベントとして良くなっていく気がして。去年Festtokeが復活したこと、今年も開催されたことにも当たり前にストーリーがあって。それが打ち上げでの僕らの会話で終わってしまうより、こうして文字になってお客さんも巻き込めたり、若手のバンドや、まだ俺らが知らない子達にも知ってもらってFesttokeとしてのストーリーになったら、もっと血の通ったイベントになると思ったんですよね。
榊原:それは去年、暁くんがステージ上で「名古屋のバンドがトリをしないとダメだ!俺らはいつでもこの場所を譲ると」と言ってくれた言葉は本当に響きましたね。過去、Festtokeは名古屋のバンドをトリにする事に拘ってやって来たので、今年は名古屋を代表してDEXCOREにトリを任せました!
暁:良いライブでした!榊原さんも言ってましたもんね。名古屋のバンドをトリに出来なくなって一旦Festtokeも中断したって!やりたいけど出来なかった事含めて、それでもやれた方が良いよなって去年思って。僕らは挑んでカッコつけてくし、お客さんもそれを見たいと思うんです。
榊原:去年、暁くんがその一言で作ってくれて、実際今年トリがDEXCOREで、ΛrlequiΩのライブの時にステージで「最後のDEXCOREまで見ていけよ!」って言ってくれる。そこだけでちょっとしたストーリーが出来ていたからトリの時間にあれだけのお客さんが残ってくれたんだと思います。
暁:言い出しっぺなんで。(笑)そこに対しての気持ちというかアンサーというか。届いてたら嬉しいですね。
榊原:そして今年は暁くんがステージで言った言葉「このシーンの未来になるイベントにして行こう」って言ってくれたじゃないですか。また今年も胸が熱くなりましたね!
暁:来年も何か言わなきゃいけない感じですね!(笑)このイベントを目標に名古屋のバンドが競い合って生まれる熱、次はトリを自分達がやるんだという熱、演者側もみんな心を動かされて生き生きしている雰囲気を見て、お客さんにも伝わって心が躍っている状態でイベントに来場してくれる事が理想だと思います!
榊原:一度Festtokeを中断した理由は、本当に名古屋のバンドが少なくなったのと、実際各会場の名古屋のバンドをトリにしてみても、その時間がガラガラになったりして、何の為に名古屋を盛り上げるのか分からなくなってお休みしたけど、復活1年目はΛrlequiΩの力も借りたけど、来年は3年目!ここからが本当に自分が名古屋を盛り上げる為に頑張って行かなければいけない所に来ていると思う。そこにさっき優くんが言ってくれた打ち上げまでFesttokeにしたいって所までは固まって来ている感じです!
優:DEXCOREの地元背負って絶対負けてやらないぞって空気って絶対出ないよね!あの時のパワーって凄いじゃん。それがあったもんね!あの日のDEXCOREには!あの熱量はFesttokeならではだよね!
暁:楽屋で一緒だった時に、メンバーはプレッシャーは感じていましたね。それは多分思いがイベント自体にあるからなんですよね!
榊原:DEXCOREのVoの架神くんって2016年のFesttokeが初ライブだったんですよ。その子が長い年月を経て、今回トリを任されるまで成長して来た。それだけで僕の中でもちょっとしたストーリーなっているんですよ!
暁:架神もMCで言ってましたね。グッと来ますね。
優:そんな中、トリ前のBugLugがDEXCOREの事に一言も触れる事なく、俺らが一番で良いかなというライブして繋げちゃいましたからね。
榊原:あえてBugLugがあの位置であのライブした方が、逆に良かった気がしましたけどね。
優:嫌な奴に聞こえるかもしれないけど、極論、自分達のライブ終わったら全員帰れって思っていますからね。俺らは俺らで一番で良いかなって!それぐらい自分達が良いライブしないといけないって思いがありますよ。ΛrlequiΩとBugLugの2マンやった時がまさにそんな感じでしたね。
暁:あの時は俺らはとにかく必死でした。俺らの方が若手でチャレンジャー側だったし、47都道府県回って来たバキバキのBugLugだったからライブ力半端じゃなかったですね。
優:受けて立つ側としては俺らも必死だったよ。いかに自分達が終わって帰らすかみたいな。結果トラウマだもんね!(笑)あの日DEXCOREに繋ぐのってあの時の感覚に似てるかもね!
榊原:あの日、そんな話を打ち上げで3人で話せて、ライブハウスの人間として、イベントを作る人間として本当に刺激も受けたし考えさせられる1日でした!今後のV系について3人で話をしたいです。
暁:敬意と野心があれば各々が定義するヴィジュアル系をやって、発信する形でも俺はいいと思ってます。今回のFesttokeのストーリーもそうですけど、昔ほどミステリアスが全てのジャンルでもないと思うので、どこに信念を持ってやっているかを、お客さんに届けても俺は良いんじゃないかと思います。頭振れとか、殺す、死ねってステージでどれだけマイナスな事を言って、メチャクチャやってても、来てくれるお客さんが、ライブを見た後幸せになって帰ってもらうようにするのは間違いないじゃないですか。結果的にはエンタメな訳で、こういう裏側も見せるのも向かうゴールがあっての事なので、発信して行っても良いかなと俺は思ってます。
優:1番最初に言ったけど、本音で話した方が今の時代はハマるというか、分かってもらえると思うんですよね。文字だけとかでどう取り繕ってもどうしても矛盾が出て来たりするからね。その中でやっている音楽だけは芯があればそれで良いと思うんです。やっている音楽とか歌詞に対しては嘘はないしね。それが全てだと思う。
暁:アルルカンも10年経って自分の描いている事、イベントとして興業する事、それはお金だったりもするけど、お客さんの満足度などを全部ひっくるめて、最近バランスとかも考えるようになりましたね。
榊原:その中にイベントに魂が入っている事、やはり俺も目指したい所ですからね。
暁:榊原さんの思い、俺はこう思っていて、優さんもこう言っていて、もうFesttokeには母体はあると思うんですよ。ここにDEXCOREの架神とか、FARMをホームにしている今回ell.SIZEのトリしていたMEMEのL君とかも加わって、魂のもっと入った第二期のFesttokeに変化する可能性はあると思うんですよね!
榊原:名古屋を盛り上げたいって気持ちではじめたけど、バンドに助けられて今はありますが、ここからどう考えて、下のバンド達にも夢があって、このシーンを作っていくか頑張りますよ!
暁:一緒に上がって行きましょう!その内、お客さんとかの声も聞けたら嬉しいですね!
榊原:今回のアフタートークの企画、こんな物語があって、魂があって、バンドの思いがあって出来ているイベントって事をどんどんお客さんに発信出来たらと思っています。ここにまた別のバンドも加わって来て、来年に向けて繋がって行ければ、本当にお客さんに周知してもらって盛り上がるイベントになると思っています!そこを目指して!!
優:今日ってweb飲み会でしたっけ!(笑)
info
BugLug HP
http://buglug.jp
BugLug X
https://x.com/RR_BugLug
ΛrlequiΩ HP
http://arlequin-web.com
ΛrlequiΩ X
https://x.com/Arlequin_offi
関連
Related Posts
-
12/07/2024 -
11/07/2024 Vijuttoke全国版 VOL.152・24年11月号詳細発表!!
-
10/30/2024 『Vijuttoke!!Festtoke!!2024』セブン×メモカ 詳細決定!!