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MUCC、圧倒的底力を見せつけた初の無観客配信ライヴレポート。

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MUCC_s200621-2385_s_撮影:田中聖太郎
MUCC、通算15 枚目のアルバム「惡」を引っ提げ、
本来であれば、621日にぴあアリーナMMにて行われるはずだったワンマンライヴ、「蘇生」。
 
昨年の「壊れたピアノとリビングデッド」から、長い長い時間を掛けての蘇生が中止になり
もう生き返れないのかと思いきや、転んでもタダでは起きないのがMUCC
「~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION
と題し、無観客配信ライヴでの蘇生に踏み切った。
配信会場には各メンバーの機材が四方に設置され、センターには撮影クルーがスタンバイしていた。
ゲストアーティストは別室で演奏と撮影をするという。
 
定刻になるとメンバーが赤く照らされた照明の中、無言で入場。
アクリル板で仕切られた定位置に各メンバーが横一列に並ぶ。
背景のスクリーンにMVで使われた映像が流れると共に、アルバムのトップナンバー「惡 -JUSTICE-」からスタート。
真上のショットやメンバー四分割など、普段ライヴでは見られない構図の映像を織り交ぜつつのパフォーマンス。
MUCC_wr200621_0282_s_撮影:渡邊玲奈
 
曲が終わると逹瑯(Vo)&ミヤ(G)が移動し、メンバーが四方に散って始まった「CRACK」。
ライヴの熱量が一気に加速していく。
続いて3曲目は14th Album『壊れたピアノとリビングデッド』から「サイコ」。
このアルバムに伴うツアーでは期間限定メンバーだった吉田トオル(Key)のオルガンが、
極悪なMUCCサウンドと絡み合い、強烈な化学反応を起こしていく。
彼がオルガンを弾く別室の映像がメンバーの映像と薄っすらと合成されて、さながら亡霊のようである。
そのまま、吉田トオルが「バンドへの置き土産」として作曲した「海月」へ。
この曲では五分割の映像も織り交ぜつつしっかりピアノをフィーチャーしていく。
以前YouTubeでアップされたリモートライヴ映像の構図をオマージュしたりと、
遊び心あるカメラワークでライは進んでいく。
MUCC_wr200621_0368_s_撮影:渡邊玲奈
MUCC_s200621-1857_s_撮影:田中聖太郎 
メンバーが再びスクリーンの前に集まり、怪しげな洋館の映像をバックに始まった「ヴァンパイア」。
ヨーロッパツアーが中止になり、不完全に終わってしまった「壊れたピアノとリビングデッド」のツアーが新しい形で蘇る。
逹瑯が優雅にソファに座りながらMCをした後は、昨年に会場限定で発売された、逹瑯作詞作曲のバラード「Taboo」が披露された。
ゲストの後藤泰観、琴羽しらすのヴァイオリンも入り、一気にゴージャスな雰囲気に。
MUCC_s200621-0832_s_撮影:田中聖太郎
 
このゾーンで特筆すべき点は、逹瑯とミヤが歌やコーラスにコンデンサーマイクを使用しているという点だ。
本来レコーディングで使用されるコンデンサーマイクは、音質は良いが周りの音を過剰に拾ってしまうため、
ステージ上が爆音で溢れている普段のライヴで使われることはまずない。
だが今回、ギター&ベースはアンプのキャビネットから音は鳴らさず、
メンバーは全てイヤーモニターで各楽器の音をモニタリングしている。
実際のフロアで鳴っているのはSATOち(Dr)のドラムと逹瑯の生歌だけである。
更にお互いの距離も離れているので、解像度の高いマイクを使っても他の楽器の音の回り込みもなく、

上質な歌声が収録できるのである。まさに配信ならではの技。

逹瑯_s200621-0562_s_撮影:田中聖太郎

SATOち_s200621-1396_s_撮影:田中聖太郎
逹瑯の前に置いてあるランタンに灯が灯り、ミヤのピアノで幕を開けた「積想」。
コンデンサーマイクの高い音の解像度が、逹瑯の歌をよりエモーショナルなものに仕立て上げていく。
普段ライヴハウスの爆音では聴こえづらいYUKKEB)のアップライトベースでの細かいフレーズも、
配信ライヴなら音の分離がはっきりしているため聴こえやすく、より曲の雰囲気に陶酔できる。
ミヤ_s200621-0454_s_撮影:田中聖太郎YUKKE_s200621-0674_s_撮影:田中聖太郎
 
再びメンバーは四方に戻り、ミヤがフィードバックノイズで空気感を変えると、
切り裂くようなベース音で始まった「SANDMAN」。
イントロの特徴的なベースサウンドを作り出すエフェクターの映像など通常のライヴでは見ることは無いだろう。
こういった遊び心あるカメラワークはさすがMUCC
ヴォーカルの歪んだエフェクトも、より音源に近い感じで再現されているのは流石である。
 
「スーパーヒーロー」終わりのMCでは、逹瑯やミヤがオーディエンスの居ないライヴは孤独だとしきりに語る。
だが彼等は、世界各国の言語で書かれたタイトルがスクリーンや配信画面に映し出されていく「自己嫌悪」、
バンドインの瞬間にフロアに置いたミラーボールが一気に輝きだす「アルファ」と、
無観客の配信ライヴでしか出来ない演出を次々と見せつけてくる。
 
ここまで「惡」「壊れたピアノとリビングデッド」の曲で構成されたセットリストだったが、
続いての「ニルヴァーナ」は2012年の曲だ。
この曲はミヤが東日本大震災を受け「影と希望の光」をテーマに制作した。
世界的な災害を受けている今だからこそ届けたい曲なのだろう。
そして「My WORLD」が始まった瞬間、メンバーの後ろのスクリーンに
思いを届けたかったファン達の映像がリアルタイムで映し出された。
Zoomを活用し、世界中のオーディエンスと彼らが「今可能な最良な形」で繋がった瞬間だった。
嬉しそうにスクリーンに歩み寄るメンバー達。
ライヴはバンドだけでは決して成立しないものだと、改めて感じさせられる瞬間だった。
 
全てのファンに逹瑯が「ありがとう」と伝えると、フィードバックノイズを切り裂き始まった本編最後の曲「生と死と君」。
カメラワーク、背景に映し出される映像、配信映像に合成される歌詞などが相まって、
より一層エモーショナルに。まるで一本の映画を見たかのような感覚に襲われた。
 
少しのインターバルの後、メンバーが今回通販で販売されている「惡」Tシャツに着替えて会場に戻ってきた。
このままアンコールかと思いきや、行われたのはなんと吉田トオル氏の「断髪式」だ。
 
「壊れたピアノとリビングデッド」にまつわる期間、MUCCのイメージに合わせ髪を伸ばし続けていた彼。
本来ならば4月に予定されていたヨーロッパツアーで「期間限定正式メンバー」の期間が満了するはずだったのだが、
そのツアーがキャンセルになってしまったので、改めてこの日「けじめの日」としてMUCCの為に伸ばした髪の断髪と相成った。
年下のMUCCメンバー達が、冗談を交えながら容赦なく鋏を入れていくシーンは、
先程までの「カッコいいバンド」ではなく、ただの「惡ガキ」である(笑)
吉田トオル・逹瑯_s200621-2232_s_撮影:田中聖太郎
 
和やかなムードの中、1227日の日本武道館公演が突然発表され、配信上の書き込みやSNSでは喜びの声が溢れた。
Twitterでは「#mucc無観客ライブ」がトレンド入りする状況となった。

逹瑯_s200621-2286_s_撮影:田中聖太郎
ミヤ_wr200621_3239_s_撮影:渡邊玲奈YUKKE_wr200621_3212_s_撮影:渡邊玲奈SATOち_wr200621_3143_s_撮影:渡邊玲奈
祝福の中で始まったアンコールの「蘭鋳」では、メンバー全員がガスマスクとゴム手袋を装着し、
アクリル板を飛び越えてメンバー同士が敢えて密になるパフォーマンスも。
最後に、普段見る事のないメンバーの円陣からのカーテンコールで、熱狂の配信ライヴは幕を閉じた。
 
この数ヶ月間に色々なアーティストの配信ライヴを観て、
私自身も配信ライヴをやったからこそ分かるが、このクオリティは尋常ではない。
改めてMUCCというバンドの底力を思い知らされた。
 
年末に武道館ワンマンという未来に繋がる嬉しい発表もあったが、
正直まだその時期には通常通りのライヴが開催出来ないかもしれない。
 
だとしても彼等なら目の前の困難や逆境を全て飲み込んで進んで行くだろう。

そんな彼等にどこまでもついて行こうと、このライヴを観た人達は誓ったに違いない。

テキスト:団長/NoGoD
写真:田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
 ________________________
 
 
Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION
2020621日(日) SETLIST
 
1.-JUSTICE-
2.CRACK
3.サイコ
4.海月
5.ヴァンパイア
6.taboo
7.積想
8.SANDMAN
9.スーパーヒーロー
10.自己嫌惡
11.アルファ
12.ニルヴァーナ
13.My WORLD
14.生と死と君
En1 蘭鋳
 
 
MUCC INFORMATION
 
MUCC有料配信LIVE
Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION
 
624日(水)21:00までチケット購入可能、アーカイブ配信で視聴可能。
 ※720日(月)23:59までチケット購入可能、アーカイブ配信で視聴可能
 
20201227日(日) 日本武道館公演、開催決定!
※詳細は後日発表致します。
※本公演決定に伴い、2020621日(日)ぴあアリーナMMにて開催を予定しておりました
「蘇生」公演は中止となり、チケットは全て払い戻しとなります。
※払い戻しに関する詳細は後日お知らせさせて頂きます。  
 
■ニューアルバム『惡』 NOW ON SALE

「惡-JUSTICE-MUSIC VIDEO

<全曲試聴トレーラー>

 
16曲収録>
1.  -JUSTICE-  2. CRACK  3. アメリア (惡 MIX) 4. 神風 Over Drive  5. 海月
6. Friday the 13th  7. COBALT    8. SANDMAN     9. 目眩 feat. 葉月(lynch.10. スーパーヒーロー
11. DEAD or ALIVE   12. 自己嫌惡 13. アルファ 14. My WORLD (惡 MIX
15. 生と死と君 (惡 MIX) 16. スピカ 17.※SECRET TRACK  Terrace    

MUCC_惡_初回限定盤JK写
<初回生産限定盤>(CD+DVD MSHN-0773,500+tax 特製スリーブケース仕様
MUSIC VIDEO「惡 -JUSTICE- 」収録
・レコーディングドキュメント収録
MUCC_通常盤JK写
<通常盤>(CD only) MSHN-0793,000+tax
 
<初回プレス特典>
[初回生産限定盤][通常盤]初回プレス分にアルバム収録曲16曲、
更にアルバム未収録曲となる「taboo (惡 MIX)」「例えば僕が居なかったら (惡 MIX)」の
2曲を加えた全18曲分の ハイレゾ音質 (96kHz/32bit)と
CD音質 (44.1kHz/16bit)の楽曲データ(共にMastered By Miya)がダウンロードできるエムカード封入。
 
■受注生産限定シングル『娼婦 2020
1st シングル「娼婦」誕生20周年を記念して伊藤潤二氏描き下ろしジャケットにて発売決定!
MUCC_娼婦 2020_JK写_MSHN081
MSHN-081 ¥1,200+tax
受注受付期間:202069日(火)22:00623日(火)23:59
4曲収録>1.娼婦 2020 2.娼婦 2006 3.娼婦 2000 Original Mix 4.娼婦 1999 Demo
詳細はこちら https://55-69.com/news/327542
 
<イベント情報>
MUCC『惡』タワーレコード購入者対象イベント「ワンミニッツ!個別リモート惡手会!」
【内容】オンラインでMUCCメンバーとマンツーマンで1分間のおしゃべり!
※ご応募の際、お客様自身でメンバーをお選びいただけます。
【イベント開催予定日時】20207月から8月にかけての土曜日、日曜日、祝日を予定。
 ※詳細はこちら https://55-69.com/news/327221
 
MUCC × TOWER RECORDS CAFE MUCC CAFE
TOWER RECORDS CAFE 表参道店
日時 69日(火)~75日(日)12002040
TOWER RECORDS CAFE 名古屋栄スカイル店
日時 616日(火)~71日(水)11202000
 
■「MUCC『惡』発売記念楽器展」
▼タワーレコード新宿店 7F下りエスカレーター脇ショーウィンドー
【開催日程】
<第一弾> 623日(火)~629日(月)展示内容:ミヤ使用ギター2本、YUKKE使用ベース
<第二弾> 630日(火)~76日(月)展示内容:逹瑯使用マイク、SATOち使用スネア
 
詳細はアルバム特設サイトまで https://aku.55-69.com/
 
 
<Official HP> http://www.55-69.com/
<Official Facebook> https://www.facebook.com/facemucc

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