TOPICS

千聖(Crack6/PENICILLIN)×石月努(元FANATIC◇CRISIS)対談 NEWS 後編

Off
topic_20150310_crack6

hp_Crack6

千聖×石月努対談-後編-

 

 

千聖 自分がなんで「Crazy Monsters」というイベントを始めたのかっていうと、今でも「年齢とか時代とか関係無しに、応援し続けてるアーティストたちが最高にカッコ良く楽しく自発的に集まってやってるイベントが1つくらいあってもいいんじゃないか」と思ったからなんだよね。今でも素晴らしい音楽に挑戦し生み出し続けているのに、そういう発表する場所もなく、過去のデータのように扱われてしまうのって、すごくバカバカしいことじゃない。

石月 それは絶対に違いますからね。

 

 

千聖 変な話、音楽活動に限らず物事は「短く太く」だったら、ある程度の運や才覚があれば出来ることなのかも知れない。ましてロックというのは、瞬間的な爆発力があるものも多い。ある程度のやる気と才能さえあれば、最初のうちある程度はいけるとは思うんだけど。ただ、そこからなんだよね。シンデレラや白雪姫の物語みたいに、人生は「めでたしめでたし」で終わってくれるものじゃないから。僕は運が良いのか、色んな環境や人達に支えられてそのまま現役で続けて来れたけど、石月くんのように、想いを持ってふたたび音楽シーンに戻ってくる人たちだっているわけです。ズッとこの世界にいる自分だって、音楽シーンの変化に驚きを覚えてるのに、期間を空けて舞い戻ってきた人たちが戸惑いを覚えるのも当然のこと。それでもズッと音楽を支持してくれる人たちがいるのは、さっきの(前編に出てくる)カラオケの話じゃないけど、「音楽の原点には人の心を揺さぶる感動を発信できる究極の素晴らしさ」があるからだと思うんですよ。ただ、それを長くやり続けてるとそれが少し麻痺して忘れてしまいがちになってしまうことが多くなるっていうかね。

石月 最近、BUCK-TICKさんのライブへお邪魔して感じたのが、テクニカルな面がどうこうじゃなく、積み重ね、蓄積したエネルギー自体に触れることで、そこへ感動や興奮を覚えてゆくってこと。その力を音楽に感じたんですよ。つねに「新しい音楽」を生み出そうとしていく、そのエネルギーって素直に「凄いな」と感じますからね。

千聖 そこなんでしょうね。石月くんも含め、今を生きる僕らにとって「今の活動こそが大事」じゃない。もちろん、「前は前で楽しかった」という経験の蓄積としての思い出はあるけど。自分がなんで「Crazy Monsters」というイベントを始めたのかっていうと、僕らが20代の頃に経験してきたような爆発的なエナジーとは違ったとしても、30代や40代になった今でも「年齢とか時代とか関係無しに、応援し続けてるアーティストたちが最高にカッコ良く楽しく自発的に集まってやってるイベントが1つくらいあってもいいんじゃないか」と思ったからなんだよね。今でも素晴らしい音楽に挑戦し生み出し続けているのに、そういう発表する場所もなく、過去のデータのように扱われてしまうのって、すごくバカバカしいことじゃない。

石月 それは違いますからね。

千聖 でも、そんな偏った意見や意識をひっくり返しながら、「今を生きているという同じ志や高い意識を持った人たちと一緒に盛り上げていこう!」というのが、この「Crazy Monsters」というイベントなんですよ。「Crazy Monsters」というイベントを介しあうことで互いに持っている力を重ねあい、それをプラスのエナジーに変え、10代や20代のような、これから先の世代にもぶつけていきたい。もちろん、当時からズッーと応援し続けてくれてるそれぞれのファンの人たちも、それぞれのフィールドで闘っていた僕たちが手を組むことで、喜んでくれたり面白がったりもしてくれるんですよね。その姿を見た今の10代や20代のアーティストたちが、「自分たちも何時かああなりたい」と憧れを抱く指針になってもらえたらと、ちょっと大げさですが思ってます(笑)長く応援し続けている人たちにも、「Crazy Monstersという場に行けばみんなに会えるじゃん」と認識し続けてくれたら…。

さっきもいいましたけど、この世代のバンドたちって、20代の頃って共演しあうよりも、それぞれが良い形でぶつかりあい、互いに刺激を感じながら高めあってきた関係じゃないですか。当時は、そういう接点を持とうにもなかなかその環境を作るのが難しかったと思うんです。でも今はそんな垣根さえ超えて関係を深められる環境もだいぶ増えたと思います。石月くんだって、当時はなかなか対バンする機会のなかったLA’cryma ChristiのドラマーのLEVINくんが、今は自分のプロジェクトのドラマーとして叩いたりもしているように、変な垣根は一切なくボーダレスな付き合いを広げてる環境なわけだしさ。

石月 そうなんですよね。

千聖 PENICILLINとFANATIC◇CRISISだって、当時は同じ雑誌によく登場しあっていながら、あの時代は共演する機会や環境がなかった。だからこそ今、それを積極的にやっていくべきなんじゃないかと思ってて。

 

 

石月 確かにあの頃(90年代のメジャーデビュー以降)は、共演するというよりも、互いに競い合う関係でしたもんね。

千聖 やっぱりみんな、それぞれの形は違えど、すごい底力を持っているんだよね。

 

 

石月 確かにあの頃(90年代のメジャーデビュー以降)は、共演するというよりも、互いに競い合う関係でしたもんね。

千聖 やっぱりみんな、それぞれの形は違えど、すごい底力を持っているんですよね。先日、石月くんのライブを見ながら、あんだけの爆発したエネルギーを目にしたせいか、僕自身もすごく勇気をもらえたし、素直に「楽しい」って思えてたからね。何よりも、ファンの人たちが凄い喜び熱狂している姿を見たときは、そこから、すごく感動のパワーをもらえましたから。

石月 それって嬉しいですよね。実際のところ、そのパワーをいただいてるのはステージ上の僕らなんですけどね。

千聖 たとえばの話、きっと5年前や10年前に接する機会があったとしても、こういうイベントを行える場がなかったし、今でもそういう場がなかったら、こういう話さえしていなかったのかな?!と思うんですよ。こういうのって、ほんと「タイミイグだな」と思ってて。むしろ、90年代互いに競い合う環境のもとで凌ぎを削りあってきた関係だからこそ、時間を経て、それをニュートラルに楽しめるようになってきたというか。それを僕らアーティスト同士も求めあっていれば、ファンの人たちもそれを求め、どのアーティストにとか関係なく平等に楽しみ、盛り上がってくれている。

石月 そこは、本当にありがたいことだなと思います。実際、僕が復活しライブを始めたときにも、「8年ぶりにライブに来ました」「ライブを楽しむのは10年ぶりです」という人たちがけっこう居たんですね。もちろん、そこには社会生活や結婚、出産や子育てなどいろんな理由があるのはわかるんですけど。

千聖 きっと、みんなちょうど良い時期だったのかも知れないね。

石月 でも、それがすごく嬉しいなと思っていて。僕らがまだインディーズで活動をしながら、いろんな対バンさんとイベントで競いあっていた頃って、それぞれのアーティストが観に来た人たちを惹きつけるだけの輝きを放っていたせいもあるのか、お客さんたちも、イベントを通しでズッと観ていたと思うんです。でも最近は、目当てのバンド以外はロビーにいたりするって話を聞くんですよ。

千聖 せっかくカッコいいアーティスト達が凌ぎを削ってライブやってるんだから、見て楽しんで欲しいですよね。でも、ライブ中の演奏って嘘のつけない場だと思うんですよ。普段やっていることが出ちゃう場なんですよね。いくら良いことや悪いことの文字がネット上や本に踊っていても、ライブのプレイスタイルはその人の人生がそのまま出てくるように、そこにこそ情熱が爆発する何かがあるっていうか。石月くんのライブを見たときも俺は最後列にいたんだけど、目の前のファンの人たちが最前列で騒いでるのと同じ気持ちで楽しかったように、要はそこなんだなと思ってて。この「Crazy Monsters」には、「興味ないからいいや」とならない人たちこそを集めたいんですよ。

 

 

石月 若い世代にも今の自分の音楽を聞いていただきたい願望はあるんですけど。同じ時代を歩み続けてきた世代のリスナーの方々でも、実際「これまで名前は知ってても聞いたことがなかった」という人が聞いてくれたりもしているよう、そういう想いはありがたいなと感じています。

千聖 「Crazy Monsters」に出演しているバンドさんたちって、みんな「進化」し続けてるからね。つねに前を向いて歩き続けている人たちばかり。過去に縛られることをやるようなら、それはただの「懐メロイベント」になっちゃうけど。「Crazy Monsters」に関してはみんな、「今の自分たちの姿」を見せている。だからこそ、その姿を多くの、いろんな世代の人たちに見せたいし、見せるべきだと思ってる。

 

 

千聖 「Crazy Monsters」は、出演してくれるバンドさんたちも音楽で真剣に闘いながらウェルカムな雰囲気を打ち出してくれるし、観てくれてる人たちもウェルカムな気持ちでみて純粋に楽しんでる。「Crazy Monsters」というイベント自体、そういう相乗効果を発揮していける場にしていきたいなと思ってるんで。

石月 もちろん、若い世代にも今の自分の音楽を聞いていただきたい願望はあるんですけど。同じ時代を歩み続けてきた世代のリスナーの方々でも、実際「これまで名前は知ってても聞いたことがなかった」という人が聞いてくれたりもしているよう、そういう想いはありがたいなと感じていますからね。

千聖 しかも「Crazy Monsters」に出演しているバンドさんたちって、みんな「進化」し続けてるからね。つねに前を向いて歩き続けている人たちばかり。過去に縛られることをやるようなら、それはただの「懐メロイベント」になっちゃうけど。「Crazy Monsters」に関してはみんな、「今の自分たちの姿」を見せている。だからこそ、その姿を多くの、いろんな世代の人たちに見せたいし、見せるべきだし。

「Crazy Monsters」を始めたのも、みんな音楽をやっている以上、常に進化を求めながら音楽を作り演奏して、それを色んな人たちにその姿を示そうにも、そういう気持ちが合致できるイベントが中々少なくって、そういう想いを感じているファンやアーティストたちが側に何組もいるなら、「そんなイベントに出たいな。でも、求めるイベントがあまりない。じゃあ、自分で作ればいいか」。それが「Crazy Monsters」を立ち上げたきっかけですからね。

石月 僕も「今を生きてる感」が強くあるんで、それは嬉しいですよね。もし、過去が最高だと思っているのなら、今、バンドをやる必要はない。こうやって、今を生きることを届けてくことが大事なんですから。

千聖 今を生きながら、今の自分自身の立ち位置も見えてくるのが楽しいし、それが「Crazy Monsters」の楽しさだからね。互いに凌ぎを削った時代を乗り越えてきたからこそ、今があるわけだし。実力があるからこそ、今でも活動していけてるわけでしょう。そういう人は、いろんな人たちが観ている場でその才能を惜しみなく発揮していくべき。そういうエナジーを発していく人たちに「Crazy Monsters」のイベントには出て欲しいし、そういう場を作り続けていきたいなと思ってる。

石月 僕も「Crazy Monsters」というイベントを盛り上げることが出来るのなら、これからもいろいろ協力していきたいなと思います。

 

Related Posts

TWITTER